コウノです。
今回は、アントレプレナーとイントレプレナーのそれぞれの特徴や傾向について書いてみます。
このように、日本にある企業の分類でいえば、古い会社、新しい会社、大中小の企業で働いた経験があります。その中で働いてみて、今実際にアントレプレナーとして自分の会社を起こしてみて感じたことなどを書いていきます。あくまで働いたことのある会社の話が中心となるので、すべての会社がそうであるとは思いませんが、必ず似通った要素はあるのではないかと思います。
アントレプレナーとイントレプレナーの違い
1、オカネ(キャッシュ、資本、売上、等)
■アントレプレナーの「おかね」
「ない」
基本的にないと思ったほうがいい。生活を捨ててでもと思っていても、結局は生きていくためにはお金は必要なので、キャピタルゲインを得た、すでに多額の貯金がある、などの場合を除いて、すぐに枯渇すると思った方がよい。500万円ぐらいの元手があっても、半年ぐらいで底をつくと思っていた方がいい。また、すぐに売上の上がるものがなければ、やりたい事業が立ち上がる前に、会社が存続できなくなるなんてこともありえる。
またある程度投資を受けられる目処が付いている場合でも、自分の生活費は、その投資のお金には手を付けずに、別にお財布となるものを事業として持っていたほうが、なにかと安心できる。
■イントレプレナーの「おかね」
「ある」
まずはじめに、イントレプレナーは突然生活に困るなんてことはない。新しい事業を生み出すために、売上を上げていなくても、給料は今までと変わらず入ってくるからだ。
新しい事業を起こそうと思った時に、会社からの命令でもない限り、決裁をとることが必要になるので、いきなりお金が出てくることはない。決裁をとるためには、その会社の中でそれぞれのフローがあると思うが、基本的には事業説明書、事業計画書、キャッシュフロー計画書などの資料作成が必要になり、ある程度事業が固まっていない限りは、お金があっても、出てくることはないと思ったほうがよい。また立ち上げる前に、今の会社の中で、他の事業部とカニバルことはないかなどの確認、根回しも必要となる。いざ立ち上げようと思った時に、その事業部から逆風を受けてはたまらないからだ。
2、ヒト(人材、人工、等)
■アントレプレナーの「ひと」
「ない」
ひとりで起業した場合であれば、もちろん自分の工数しかない。複数人で起業した場合も、日銭稼ぎに工数をとられ、やりたいことに時間が割けないということはよくある話。
ただし、ここで、既存の日銭稼ぎのために人を雇い入れて、案件がなくなって、固定費だけ残る、なんてケースもあるので注意が必要。
自分の能力の限界値をきちんと見極めつつ、また人を雇い入れなくても、自分の知り合いづてに、協力を仰げる部分は積極的に仰ぎ、自分の足元はしっかりかためつつ、新規事業へ集中できるように整備していくことも必要。
■イントレプレナーの「ひと」
「ある」
完全にひとりでやることはむしろ少ない。複数人でタスクフォースを組み、且つ、その他事業部等のリソースなども使える場合がある
ただし多くの企業内起業家は、自分の既存の事業をそのまま持ち続けつつ、新規事業に取り組むことも多いため、これが足を引っ張って、新規事業の失敗を招くケースもある。
例)営業がそのまま営業先をもったまま、新規事業立ち上げプロジェクトを立ち上げたものの、プロジェクトの立ち上げ直前に、担当の案件が炎上し、プロジェクトのリリース直前になって、競合他社が同様な商品を先にリリースしてしまった。
会社側としては、優秀な営業を失いたくないために、このようなことを往々としてやってしまう。
これらは、新規事業立ち上げが失敗することを想定している場合のためもあるが、多くは新規事業を立ち上げること自体への人事評価制度がないことも起因しているのではないかと思う。
3、モノ(資産、インフラ、制度、等)
■アントレプレナーの「もの」
「ない」
最初はプリンターもPCもない。勿論事務所もない。何かをつくろうにも資源も機材もない。
意外と最初に何もなさすぎてびっくりしないように、先に起業したことのある人が近くにいるのであれば、最初にどのようなことに困っていたかなどを事細かく聞いてみたほうがよい。ただ、現在は、シェアオフィスなどもあり、比較的環境は整いつつあるため、これらの活用も検討しておいたほうがよい。
■イントレプレナーの「もの」
「ある」
事業運営に必要なインフラはだいたい揃っている状態。また既存事業の派生事業もしくは、横展開であれば、既存の資源、機材、設備等の使い回しができる。
4、人脈(知り合い、取引先、他事業部、等)
■アントレプレナーの「人脈」
「ある」
同事業分野で起業するのであれば、既存の人脈は非常に役に立つ。また個人的なつながりで得た人脈であれば、お互いのスキル把握がすでに終わっており、どこにどういう人脈が必要なのかが把握しやすい。自分の携わっていた分野と異なる場合は、既存の人脈はそのままでは使えない場合があるため、ある程度の転換が必要となる。
■イントレプレナーの「人脈」
「ある」
複合的な事業を展開する企業であれば、さまざまなジャンルの人脈が存在しており個人の人脈に頼らずともさまざまな人脈が得られる。ただし、個人的なつながりのある人脈でない場合は、関係が希薄なため、深い話に持っていくまでに、時間のかかる可能性がある。
5、ノウハウ(過去の経歴、技術、スキル、取引先、他事業部、等)
■アントレプレナーの「ノウハウ」
「ある」
同事業分野であれば、ノウハウは勿論のこと、事業を回していく上で必要なこと、成長イメージなどが描きやすく、より性向確度を高めることができる。
■イントレプレナーの「ノウハウ」
「ある」
複合的な事業を展開する企業であれば、さまざまなジャンルのノウハウが存在しているため、異なる事業ジャンルだとしても、他の分野でのノウハウを横展開することが可能なため、比較的失敗を避けられる傾向にある。ただしノウハウ保有のキーマンを知らない場合は、手詰まりとなる可能性もある
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アントレプレナーとイントレプレナーの人物的違いと傾向
正直、人ベースでの違いはあまりないように感じる。社内、社外問わず起業家という人については、新しいものが好き、とか、不安定な環境(言い方が悪いけど、毎日同じ仕事ではない)のほうが落ち着くということかもしれない。
社内でも社外でも、結局新しいことに取り組もうとする人は、少なからずして、社内に留まるか、社外に出るかは、そんなに違いが内容に感じます。
どちらがよい悪いということもなく、上記で書いたとおりアントレプレナーについては、常にお金の心配がつきまとうことが多いため、それらの心配をして社内に留まる人も多いのかなと思うぐらいです。
私自身結婚して、こともがいる状況で会社を立ち上げたために、割りと周りからは「嫁さんに反対されなかった?」とか「こどもいるのに大丈夫?」とか聞かれました(笑)
その辺もかなり関係しているかもしれませんね。確かに私も嫁さんに反対されてたらどうしてたかわかりません。
アントレプレナーとイントレプレナー、それぞれの特徴、傾向まとめ
全体を通してみてみると、アントレプレナーのほうが不利な感じに見えますね。
実際、不利です(笑)
私も立ち上げてみて、お金のなさはびっくりします。他の経営者の方も立ち上げ直後は結構厳しかった、というか今も厳しいみたいな話は聞きますので、おそらく大多数の会社はそうなのだと思います。
ただ、一点異なるのは、あまり社内の利害関係に縛られずに、誰とでも組んで、いろいろ話はできるなーとは思います。
もともとある程度のスキルがある人が起業すれば、そのスキルを求めて、今までは競合だった会社から話がくることもあるだろうし、その中で、自分が工数を提供するから、この技術領域を貸してくれ、という話もできるのではないかと思います。
それとアンプレプレナーとイントレプレナーの違いは、なんといっても自由度です。
アントレプレナーは、新しいことをやるのも、やめるのも自分自身で決められます。
もちろんいくらお金を投資するとか、誰々と仕事をするとか、
全部自分で考えて決めていきます。
その分、すべて自分の責任です。この辺りを魅力に感じるひとは、アントレプレナーになればよいし、
そんなに魅力を感じないのであれば、イントレプレナーになればよいのではと思います。
今回は、お金や人にフォーカスしましたが、
まだこれ以外に、大中小規模の会社ごとの違いも、今度折を見てまとめたいと思います。
読んでいただいてありがとうございました
それでは引き続き頑張っていきましょう。
ではまた
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